10代・20代の頃は痩せててカッコ良かったのにねと言われたことはありませんか?
痩せててカッコ良かったとよく言われたよ。
確かに昔は痩せてたけど、カッコ良かったと言われてないけどな
カッコ良かったか悪かったは別にして、30代になると過去の栄光にすがる人が多くいますよね。
30代になったら、お腹が多少出てしまうのは仕方ないよねと考えている人もいるのではないでしょうか?
お腹がぽっこりしている人をいわゆるメタボ体型と言われるのですが、メタボ体型の原因は周知の通り内臓脂肪。
しかし、よく言われる内臓脂肪ですが、果たしてどのようなものなのでしょうか?
CMや雑誌ではよく聞くけどイマイチ分かってないかも
確かに、脂肪は誰だってあるし、なぜ内臓脂肪だけが嫌われるのか・・・
今回、今更聞けない内臓脂肪とは?、そしてなぜ内臓脂肪が嫌われる理由を紹介します。
内臓脂肪が嫌われる理由は?ずばり理由は病気の根源だから
内臓脂肪が現代病の糖尿病や高血糖を引き起こす根源
内臓脂肪が嫌われる理由はずばり全ての病気の根源だからです。
例えば、糖尿病や高血糖は、内臓脂肪によって引き起こされる可能性が高いといわれています。
これは、脂肪細胞から分泌される物質が、血糖値のコントロールに重要な役割を果たすホルモン「インスリン」の働きを邪魔するからです。
インスリンという言葉は聞いたことあるぞ
だから、糖尿病の患者の人はインスリンを注射しなければならないんだな
他に、内臓脂肪が蓄積すると、動脈硬化を防ぐ物質の分泌が減少して、さらに、血栓をできやすくする別の物質を多く分泌させることも分かっています。
その結果、動脈硬化が起きやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞で突然死に到るケースも存在します。
ちなみに転んだり、指を切ったりしたときに血を止めてくれるのが血栓の役割だ。正常に血栓にできることは問題ないんだ
内臓脂肪は認知症の発症リスクを高める原因にもなる
さらに、最近の研究では内臓脂肪の蓄積が認知症の発症リスクを高めることも分かってきています。
脳梗塞や脳出血が認知症が直接、認知症の原因になることもあります。
それ以外に、高血糖に伴う代謝の異常が記憶を担う脳の「海馬」を萎縮させ、記憶力減退に拍車をかけたりする可能性があるといわれています。
内臓脂肪が認知症のリスクに影響があるとは夢にも思わなかったよ。
そうだな。でも逆に考えれば、若いうちにメタボを改善しておけば認知症の予防につながることになるんだ。
さらに、仮に認知症になってしまっても、メタボ改善に努めれば、その進行を緩やかにできる可能性があるんだ
意外に知らない!? 内臓脂肪の正体とは?
内臓脂肪は内臓に付く脂肪じゃない。腸間膜につく脂肪だった
内臓脂肪の危険は上述の通りですが、ところで、内臓脂肪と聞くとどのようなイメージをしますか?
内臓脂肪というぐらいなんだから、胃や肝臓などの臓器に付着している脂肪なんでしょ?
大方の人がやまそうのようなイメージをしているのではないでしょうか?しかし、実際は違います。
内臓脂肪とは、胃や腸の周りにある「腸間膜」、つまり、腸を固定する膜に主に蓄積する脂肪を指します。
赤い線の部分が腸間膜と呼ばれる箇所だ。学者の中にはこれも内臓の一種として考えている人もいるそうだ。
あなたはどっち? 肥満には皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満がある
でもさ、お腹が出ているイメージって男性の方が強いよね?なぜなんだろう。
それは、一言で肥満と言っても様々な種類があるんだ。
体重の増減に一期一憂している人も多いですが、問題は体重よりも実は脂肪がどれくらいついているかです。この脂肪の増減が体重の増減に影響を与えます。
肥満には全身に満遍なく脂肪がつく「皮下脂肪型肥満」と、おなか周りを中心に脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」があります。
一般的に「皮下脂肪型肥満」は女性に多く、腰から太ももにかけて脂肪がつく「洋梨型」体型になりやすくなります。
一方の内臓脂肪型はお腹がぽっこりした「リンゴ型」体型で、多くみられます。
おなかを断面図で見ると皮膚、皮下脂肪、腹筋、内臓脂肪の順で位置しています。そのため内臓脂肪の増加に伴っておなかは脂肪で埋め尽くされ、お腹がぽっこり前に出てしまうのです。
そうか。じゃあ、僕は内臓脂肪型肥満なんだね。
確かに、女性は下半身に脂肪がついてしまう人が多いからな。性別によって肥満の種類が違うんだな。
でも、勘違いしないで欲しいのが、女性が内臓脂肪型肥満にならないわけではないのです。
もちろん、女性も食事量と運動不足が過ぎると内臓脂肪がついてしまいます。さらに、加齢と共に内臓脂肪がつくやすくなってしまいます。
加齢も影響するんだな。30代で内臓脂肪で悩まされてしまうとなると40代・50代になるとさらに深刻な問題になりそうだね。
そうだな。それと同時に歳を取ればとるほど、運動する機会も減ってくるしな。
メタボリック症候群と内臓脂肪型肥満の簡単なチェック方法とは?
メタボリック症候群とは
メタボリック症候群(メタボ)とは、内臓脂肪の蓄積を示す「周囲が男性85cm以上、女性90cm以上」でかつ「脂質・血圧・血糖」の3項目のうち2つ以上が基準を超えている状態をいいます。
日本人は欧米人に比べて内臓脂肪がつきやすいといわれています。痩せ型でも内臓脂肪はしっかりある「隠れ肥満」になっていないか注意が必要です。
内臓脂肪型肥満の簡単なチェック方法とは
内臓脂肪はやっぱり危険なんだね。内臓脂肪型肥満に該当するかしないかは健康診断とか病院に行かないと分からないのかな?
やまそうは見た目から内臓脂肪型肥満だけど、簡単な診断方法を教えてあげよう
見た目って・・・
内臓脂肪型肥満かどうか簡易的にチェックするなら周囲(へその周り)が男性85cm以上、女性なら90cm以上でBMI25以上が目安となります。
なお、BMIは、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値です。
なお、20歳以降に増えた体重はほとんど脂肪で、かつ内臓脂肪である可能性が十分高いです。特に10kg以上の増加は要注意です。
めっちゃ僕のことじゃないですか・・・
なお、測る時は浅い呼吸して腹部に力を入れずに測定するんだ。お腹をわざと凹ませても意味ないぞ!!
・・・
まとめ
内臓脂肪って、あらゆる病気の根源だったんだね
そうだ!見た目が痩せ型でも実はメタボリック症候群っていう可能性は十分あるんだ
あとは、成人してから激太りした人はメタボリック症候群の可能性が高いっていうのもショックだったな・・・
今は、体脂肪計に乗れば、スマホのアプリと連動してくれるものが数千円で買える時代だから、日頃の管理が大事だな
“30代のメタボは危険! ぽっこり体型の原因となる内臓脂肪とは?” への2件のフィードバック